column コラム

痔核硬化療法

2019.07.23

内痔核治療法研究会 ―院長コラム04―

7/21 東京お茶の水で内痔核治療研究会が行われました。
今回で13回目の開催です。テーマは【痔核硬化療法の有害事象】についてでした。

痔核硬化療法(ALTA療法)は安全で有害事象(副作用)が少ないので、日帰り手術に
最も適した治療であり、多くの施設で採用されています。
手術のみが行われていた施設でも、ALTA療法と切除を併用する治療を取り入れています。

ALTA療法に使用される薬剤(ジオン)は発売から10年が経過して
実際に使用されている多くの施設から有害事象の報告がなされました。

特徴的副作用は発熱(1-5%)、直腸潰瘍(1%前後)、出血、痛みなどです。
いずれも販売前に報告されいたものより少ないものでした。

ただ直腸狭窄などの重篤な有害事象もみられることもあるので慎重な投与が必要と
注意喚起がなされました。

発熱に関しては術後早期(1~3日)に起こるものと晩期(7~14日)に起こるものがあり
発熱の機序が異なるようです。いずれも38度程まで発熱することがあり、保存的な治療で
改善するようです。
また、発熱には手術手技的なものも関係しているようで、硬化剤を痔核に対して
ゆっくり注入することが肝要で、急速にジオンを注入すると発熱を起こしやすいとの
報告もありました。

つまり、痔核硬化療法(ALTA)は安全な治療法であり、多くの施設で採用されています。
より慎重な治療手技により副作用をさらに低くできる可能性があるようです。