院長コラム

2019.07.24

痴ほう・うつ病にも腸内フローラが影響 ―院長コラム05―

成人の大腸の中には、約500兆個の腸内細菌がいます。その種類は約500種類もあり、善玉菌、悪玉菌、日和見菌といったカテゴリーに分類された複雑な細菌叢を作り出しています。それがまるでお花畑(フローラ)のようであることからこのような名前で呼ばれています。

善玉菌は主に腸内環境をアルカリ性に保つことにより免疫細胞の活性化に作用しているが、加齢と共に減少してくると、代わりに悪玉菌が増加して病気を引き起こす原因にもなります。老廃物を吐き出す力が弱まり、老廃物が溜まりだすと便の臭いはきつくなり出る量も少なくなってきます。

近年様々な腸内フローラの研究での知見が集まっています。大腸の疾患以外にも糖尿病や肥満、アレルギー疾患、精神疾患(うつ病など)にも腸内フローラが影響することが分かってきています。

腸内フローラの移植(便移植)を行うことにより、クロストリジウムによる腸炎・潰瘍性大腸炎などの治療が行われ始めています。今後ますます注目される分野となりそうですが、

栄養バランスの取れた食事と適度な運動は腸内フローラを整えることにつながります。また、乳酸菌などの善玉菌を多くとり、毎日快便でストレスをためない生活を目指すことは大切です。

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