院長コラム

2021.05.01

ストレスと腸の関係

こんにちは。江戸川橋胃腸肛門クリニックです。
新年度になり生活がガラッと変わった方も多いのではないでしょうか。
新しい生活に心が弾む反面、慣れない環境でストレスが高くなるのもこの時期です。

ストレスが高くなると、腸の働きが弱くなることはご存じでしょうか。
適度なストレスは生活に張りを持たせてくれますが、過度なストレスは腸へは悪影響となり、
2次被害として気分の落ち込みなどもやすく起こりやすくなります。本日はストレスと腸の関係についてご紹介します。

過度なストレスはなぜ腸へ悪影響?

1、自律神経の乱れを起こすから
腸には「自律神経」という、私たちの体温・心臓の動き・呼吸など無意識で行っている生命活動をつかさどっている神経が集中しており、
「交感神経」と「副交感神経」という2つの神経からなっています。
①交感神経:車に例えるとアクセル。活動と興奮の神経で日中が最も高くなる。血圧を上げる。瞳孔が拡大する。

②副交感神経:車に例えるとブレーキ。リラックスと休息の神経。夕方から就寝時にかけて高くなる。食事をすると高まり腸の蠕動運動が活発になる。血圧は下がり瞳孔は縮小、交感神経と逆の働きをする。

 

 

画像はネットより引用
2、交感神経が高く、副交感神経が上がらない人が多い
現代人は仕事・人間関係・環境など様々なストレスによって、交感神経が優位の人が多いです。この状態が長く続くと、リラックス神経である副交感神経が夕方になってもうまく上がらず、腸の動きも悪くなってしまいます。これがストレスによって腸の働きが悪くなる理由です。
3、悪いと気分が落ち込みやすくなる
さらに、腸の働きが悪いと気分も落ち込みやすくなります。これは、「幸福ホルモン」と言われる「セロトニン」が減ってしまうためです。セロトニンはその多くがタンパク質から腸で作られますが、便秘や下痢が多い人はタンパク質の吸収も悪くなってしまうため悪循環となります。

上手にリラックスして副交感神経を上げよう

お腹の調子が悪いと感じて、検査しても何も異常がない。そのような時は副交感神経が上手く機能していないのかもしれません。下記におすすめの方法をご紹介します。
1、ごはんにタンパク質(卵・納豆・チーズなど)を適量摂る→セロトニンの材料になる。
2、日中はなるべく日光を浴びる→タンパク質がセロトニンに変わりやすくなる。
3、
30分程度のウォーキングをする→軽いリズミカルな動きはリラックス作用がある。
4、38~39度の温度で入浴をする→熱すぎる温度は交感神経を上げすぎてしまう。
5、寝る1時間前はスマホやテレビを観ない→液晶モニターや電磁波で交感神経が優位になります。

他にもたくさんありますが、自分なりのリラックス方法を生活に取り入れて、なるべく「心地良い状態」を維持すると良いです。
それではまた。

 

 

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