大腸ポリープ切除

大腸ポリープから大腸がんが発生

大腸ポリープ大腸がんのほとんどは大腸ポリープから発生するとされています。良性の大腸ポリープでも放置していると大腸がんになる場合があるため、大腸ポリープの段階で切除してしまえば将来の大腸がん予防になります。ただし、大腸ポリープには自覚症状がほとんどないため、有効な大腸がん予防のためには定期的な大腸内視鏡検査が必要です。大腸内視鏡検査時に発見された大腸ポリープはその場で切除する日帰り手術が可能です。 大腸ポリープは、赤身肉や加工肉、動物性脂肪の過剰摂取、食物繊維不足などの欧米化した食生活でリスクが高まるとされており、日本でも近年、増加し続けているがんです。がんによる死亡数でも大腸がんは上位を占めていますが、早期に発見できれば日常生活に支障なく治癒が望める病気です。問題なのは、大腸がんはかなり進行するまで自覚症状に乏しく、早期発見のためには症状がない状態で定期的な大腸内視鏡検査が必要だということです。当院では楽に受けていただける大腸カメラ検査を行うことで、幅広い方が気軽に検査を受けられるようにしています。

日帰り大腸ポリープ切除

大腸ポリープ切除当院では、大腸カメラ検査の事前説明の際にご同意をいただいた場合、検査中に発見した大腸ポリープをその場で切除する日帰り手術を行っています。検査と治療がその日のうちに終了するため別の日に切除のスケジュールを作る必要がなく、食事制限や下剤の服用も1度ですみます。ただし、日帰りとはいえ手術なので、安全のためにいくつか術後の制限を守っていただく必要があります。なお、ポリープの大きさや数、体調や年齢、既往症や服薬しているお薬などにより、別の日に改めて切除する必要が生じる可能性もあります。

大腸ポリープ日帰り切除手術を受けた場合の制限

術後出血などの合併症を予防するために、いくつかの制限を守っていただく必要があります。

ほとんどの場合、数日から長くても1~2週間程度の制限です。事前説明の際に切除の日帰り手術に同意された場合、検査スケジュールは切除の可能性を考慮して決める必要があります。

なお、制限内容や期間は切除したポリープの状態や数、体調や服薬している薬などによって個人差がありますので、医師の指示を守ってください。

大腸ポリープ切除術について

大腸ポリープ切除には形状などに合わせた適切な手法で行う必要があります。なお、切除したポリープは回収して、組織検査を行います。

ポリペクトミー

ポリペクトミーとコールドポリペクトミーに分けられます。どちらもポリープにスネアというループ状のワイヤーをかけて締め付けますが、ポリペクトミーでは高周波を通電して焼き切ります。コールドポリペクトミーは通電せず、締め付けることで切り取ります。ポリペクトミーは術中の出血を抑えられますが、周辺組織に熱が伝わってしまうと術後の出血や穿孔を起こす可能性があり、安全に行えるケースは限られています。コールドポリペクトミーは通電を行わないため切除時には出血しますがすぐに止血でき、術後の出血や穿孔リスクを大幅に抑えることができる安全性の高い手法で、幅広い切除に用いています。

ポリペクトミー

ポリペクトミー

コールドポリペクトミー

ポリペクトミー

内視鏡的粘膜切除術(EMR)

平坦な病変にはスネアをかけることができません。そうした場合には、下に生理食塩水を注入して病変を持ち上げてからスネアをかける内視鏡的粘膜切除術を用いて切除しています。病変下には生理食塩水があるため、通電しても熱が周辺組織に伝わることがなく、安全な切除が可能です。EMR

大腸ポリープ切除後の合併症

合併症の可能性を減らすためにリスクの理解と医師から指示された制限を守って術後は安静を保つことが不可欠です。当院では事前診療の際にこうしたリスクや制限についてしっかりご説明し、ご質問にお答えしています。

術後出血

数百例に1例程度発生する可能性があるとされています。術後2~3日で発生することが多く、1週間後からは徐々に0%に近付いていきます。

切除した傷口からの出血が起こっていても、便に少量の血液が混じる程度でしたら、安静を保って自然に止まるまで経過観察するだけで大丈夫です。大量の出血があった場合は、すぐにご連絡ください。必要な場合には内視鏡による止血を行います。

大腸穿孔

数千例に1例程度発生する可能性があるとされています。大きなポリープを無理に切除したり、過剰な通電を行うなどによって起こることが多いと指摘されているため、熟練した医師による手術では発生頻度が大幅に減ります。穿孔は大腸壁に穴が開いてしまっている状態で、緊急な開腹手術が必要です。腹膜炎を起こすと命にかかわる可能性もあります。当院では長年研鑽を積んだ経験豊かな院長が手術を行っていますが、万が一に備えて緊急時にも即座に対応できる体制を整えています。

リスクを軽減するために

合併症の予防には、患者様の術後の過ごし方も大きく影響します。出血などのリスクを軽減するために、下記のような制限をお守りください。なお、体調や年齢、切除したポリープの形状や数などによって制限内容や期間が変わってくることがよくあります。医師の指示を守ってください。

当日、ご帰宅したら、安静を保ってください。

食事

当日は、やわらかくて消化が良く、腸への負担が少ないものを食べてください。具のないうどんやおかゆなどが適しています。なお、ポリープのサイズによっては、当日の食事は不可のケースもあります。

数日間~1週間は消化しにくいものを避け、少しずつ普通の食事に戻すようにしてください。

術後、数日から2週間の禁止が必要なもの

  • 飲酒
  • 力仕事や腹圧がかかる動作
  • ゴルフ・テニス・ジョギングなど腹圧がかかる運動
  • 長時間の運転や乗り物の利用
  • 飛行機の利用
  • バスタブに浸かる入浴(シャワーは可能です)
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